約 1,154,120 件
https://w.atwiki.jp/risouotome/pages/184.html
631 :名無しって呼んでいいか?[sage]:2010/08/08(日) 09 06 05 ID ??? 勘違いすれ違いの乙女ゲーやりたい 冷たい時と誤解が解けたときのデレタイムのギャップに萌えたい 世界/時間軸の違うオムニバス方式で、最初に攻略対象選択 現代:幼馴染A 幼い頃から一緒で、ど突きあい叩きあいが当たり前だった でも、中学くらいに男女差が現れて、いつもの調子で男が叩いたら力が強くなっていて 主人公は力の差が、Aに負けたというのが悲しくて泣いてしまった それを「女の子を泣かせた」「男の癖に手加減しないなんて」と責められてトラウマに それ以来女性恐怖症になって、主人公とは話していない 高校は男子校、大学で学部と過程が一緒になって再会 誤解が解けて好感度高いと素を見せてからかわれたりする ただ好感度高いだけだと冗談を言われたりもしないし、なんとなく距離を感じる 架空歴史:隣国王子 主人公は王女(一人娘) 幼い頃まだ国同士の国交が正常だった頃に出会っただけ 数年前国境付近に金鉱が見つかりそれを奪い合う為に戦争になった 戦に負けた主人公の国は主人公を人質として差し出す事に 小さい頃は優しかったのに、今は次期国王として冷酷な人物となってしまった 本心は優しいので、自分を憎んでいるであろう主人公と距離を置いている 触れ合った時のふとした気遣いから本当は変わってないんだなと主人公が感じればいい 好感度高いのみだと主人公の為だと王子に国に帰されて、また戦争になってしまう ファンタジー:貴族 主人公は貴族 対立する家の出で、親同士がぎすぎすしていた 相手の親が殺されてしまい、それの犯人は主人公の家であると思い込んでいた 事実は主人公の家・相手の家の対立を激化して 互いの家を疲弊させメシウマを狙う第三者による犯行 社交界に出たてで慣れない主人公にわざとダンスを申し込んだり 表装では対立しなくなったように見せかけて 主人公と二人っきりになった時に酷い言葉を浴びせたりする ツンツンが激しい分、デレも激しいといいな 誤解を解かないままだと殺し愛 誤解を解いても家同士が仲悪いので駆け落ちしなければならない
https://w.atwiki.jp/tukuneta-8-34/pages/33.html
Q1 小鍵なんかそもそも破壊すれば? A1 人の手で破壊する事が可能なら、過去において破壊されているでしょう。 破壊できないから、その力を封印という形で弱め、永遠に守り抜くというスタイルが確立されたのだとお考え下さい。 ただし、破壊する事が最終的な目標であり、その努力は続けられています。 Q2 鍵の力で鍵を壊せばいいんじゃね? A2 そこらへん、思い付いた守り手もいると思いますが、具体的な手段は見付かっていないという形です。 Q3 鍵自体にすごい力があるなら破壊する手段はあるんじゃね? 属性を持ってるなら互いが対になるもので攻撃するとか。 指輪物語みたいに河口に投げ入れればもう誰の手にも渡らないだろうと思う。 A3 繰り返しになりますが、小鍵を破壊する手段は守り手たちが模索しています。 互いに互いをぶつける、火口に投げ入れる、という案も多分これまで誰かが考えたでしょう。 しかし、それで「確実に壊れる」という保証はどこにもないので、できないわけです。 仮に火口に投げ入れ、「あー、だめだ溶けね。壊れね。回収無理だねこれは」となってしまい、それを溶岩へっちゃらの魔物なんかに回収されたら目も当てられませんね。 Q4 鍵っていろいろあるようだけど、それ単体が力を持つの?中にランプの精みたく人が封じられてるの? A4 古の英雄の力の源になるくらいですから、何らかの凄いパッワーが秘められている事でしょう。 それかあるいは、土なり水なり火なり風なりから純粋エネルギー的なものを取り出して、持ち主に供給する事ができるみたいな、 ジェネレーター的存在かもしれません。 いずれにしても、危険なシロモノなので、満足に扱えるのは「主」が直接世界に遣わした古の英雄たちだけ、という形になります。 Q5 なんでそんなわかりやすいところに封印されてるの? A5 ど、どの鍵……でしょう? Q6 火山に投げ入れてプレートにでも巻き込まれればもうどうしようもなくね? A6 その発想はなかったわ。 まあ、プレートという存在を守り手が認識しているかがどうか、がポイントになってきますね。 ともあれ、破壊・遺棄については優先課題として研究中だという形ですね。 Q7 封印ってどう封印されてるの?どこかに隠してある程度? A7 小鍵は元々英雄の秘宝で、あけっぱなしの蛇口のように、水(力)を垂れ流していました。 その蛇口を閉めた(封印した)のが主の最後の力、という形ですね。 それを保護・管理しているのは守り手たちであり、彼らは彼らなりの様々なやり方で、小鍵の管理を行っています。 とはいえ守り手も人間。戦災に巻き込まれて死ぬ事もあれば、後継者探しに失敗して小鍵の面倒を見る事ができなくなる、という事態もありえます。 そうなった「守り手不在の小鍵」については、無関係の人間の手に渡ったり、守り手が死ぬ前に、人知れずどこかに隠していると思います。
https://w.atwiki.jp/miiplaza/pages/158.html
すれちがい伝説II表ワールドマップ 表ステージデータ すれちがい伝説II 表ワールドマップ 01 ─ 02 / 03 ─ 04 \ 07 ─ 08 / 09 ─ 10 ─ \ 16 ─ 17 ─ 18 !! ─ 19 ─ 20 ─ 13 ─ 14 !! ─ \ 05 ─ 06 / \ 11 ─ 12 ! / \ ─ 15 ─ / 下線…ぼうし入り宝箱あり。 ! …トラップ部屋。 !! …2人必要なトラップ部屋。 12番の部屋にはぼうしが2つ。3周目に訪れる15番のカギ部屋以外は2周目までに行きつくしておこう。 表ステージデータ カギの情報は カギ を参照 No 部屋 モンスター HP 備考 1回目戦利品2回目戦利品3回目戦利品 01 旅立ちの平原 入り口 スライム 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) ヨッシーのぼうしピーチのぼうしテレサのぼうし 02 旅立ちの平原 出口 スライム 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) 3回とも無し スライム 10 03 あやかしの沼 西 ブルースライム 25 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) 3回とも無し 04 あやかしの沼 東 スライム 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) しんしのぼうし2•3回目無し ブルースライム 25 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4)仲間を回復する(回復量4) 05 廃墟 西 ミイラ 15 不意打ち(15%)赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) 3回とも無し 06 廃墟 東 ミイラ 15 不意打ち(15%)赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) かいぞくのぼうし2•3回目無し スライム(黄色盾) 10 黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4) 07 黒き丘 南 ブルーゴースト 25 分身の魔法赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4)青魔無効 アーウィンのぼうしトライフォースのぼうしフォックスのぼうし 08 黒き丘 北 よろいゴースト 20 剣ダメージ-1倒すと王子救出可能 3回とも無し 09 うらみの山 西 ゴーレム 25 剣ダメージ-2 3回とも無し 10 うらみの山 東 レッドスライム 50 巨大化の魔法(4回で最大)黄弱点(黄魔レベル×3、黄黄魔レベル×4)最大まで巨大化すると強制的に撤退 ハンバーガーのぼうし2•3回目無し 11 邪神の祭壇 西 ゴースト(白黒盾) 10 盾は白黒コンビの合体剣で破壊できる 3回とも無し ミイラ 15 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) 12 邪神の祭壇 東(まぶしい部屋、黒勇者1人) よろいゴースト 20 剣ダメージ-1みがわりの魔法(仲間をかばう) にんじゃのぼうしサッカーのぼうし3回目無し さまようミイラ 30 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4)仲間を回復する(回復量6) 13 わざわいの森 入り口 よろいデーモン 40 剣ダメージ-1 3回とも無し 14 わざわいの森 出口(毒の部屋、黄勇者2人) しにがみ 30 白弱点(白魔レベル×3、白白魔レベル×4)ダメージ-1呪いの雲(晴れの薬で解除) きふじんのぼうし2•3回目無し 15 ふきつなほこら(要青銅のカギ) ゴールドゴーレム 65 剣ダメージ-2黒弱点(黒魔レベル×3、黒黒魔レベル×4)黒魔で防御力0 ヘイホーのぼうし2•3回目無し 16 やみの城 入り口 アイアンゴーレム 45 剣ダメージ-2倒すと姫救出可能 3回とも無し 17 やみの城 大広間 あらくれミイラ 45 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4) エポナのぼうしケーキのぼうしピザのぼうし さまようミイラ 30 不意打ち赤弱点(赤魔レベル×3、赤赤魔レベル×4)仲間を回復する(回復量6) 18 やみの城 王の間(炎の部屋、青勇者2人) よろいデーモン 40 剣ダメージ-1 ドンキーコングのぼうしもりがみのぼうしリボンのぼうし しにがみ隊長 45 白弱点(白魔レベル×3、白白魔レベル×4)ダメージ-1まふうじの雲(魔法が使えない) 19 やみの城 屋上1 よろいだいまおう 60 剣ダメージ-1かたくなる魔法(剣ダメージ-1)勝利後、先頭勇者が帰る 3回とも無し やみの城 屋上2 ラストゴースト 150 レベルダウンの雲(レベル-1)場の変化(桃/橙/黄/緑/黒の魔法)を打ち消し 3回とも無し 20 やみの城 天空の間 やみの王 200 レベルダウンの雲(レベル-1)紫/黄緑/水色魔法無効 王子のぼうしワリオのぼうし+青銅のカギやみの王のぼうし
https://w.atwiki.jp/hrrw/pages/86.html
すれ違い、そして ◆aWSXUOcrjU 深く、息を吸ってみる。 ゆっくりと、息を吐いてみる。 月明に照らされる町の中で、静かに、深呼吸を繰り返す。 「……よし」 これで気持ちは切り替えた。 あらゆる混乱と恐怖は、胸の内側へと留めた。 そうして少女――巴マミは、現在の状況を受け止めた。 (もちろん、あの主催者達のことは気になる) 黄金の鎧の男が倒した敵――あれは確か、噂に聞いた、ワルプルギスの夜という魔女だったはずだ。 最強と噂される魔女をも倒す男が、それでも敵わなかった相手である。 自分達を拉致して閉じ込めた、あの女の背後にある力が、どれほどのものかは想像もつかない。 正直な話、恐ろしいと思う。 (それでも) だとしても、立ち止まっているわけにはいかなかった。 助けを求める人がいる以上、怯えていることなどできなかった。 故に気持ちを切り替えて、マミは戦場へと臨む。 このふざけたゲームを打倒し、皆の安全を取り戻すために。 (当面の問題は、この首輪ね) 地図とにらめっこしながら、指先で首元をなぞった。 この首輪を嵌められているということは、すなわち、生殺与奪の権限の全てを、あの女に握られているということだ。 まずはこれを外さなければ、大きな行動には出られない。 でなければ、こちらが行動を起こす前に、問答無用で殺される可能性がある。 (支給品の中には……これを外せそうなものはないか) デイパックの中を探りながら、マミは内心でため息をつく。 当然と言えば当然の結果だが、都合のいい工具などの類は、鞄には入っていなかった。 物々しいピストルに防弾ベスト、そして、シンプルなペンダントが1つ。 魔法少女として戦えるマミにとっては、戦闘面で考えても、当たりとは言い難いラインナップだ。 (そうね……じゃあここは、この基地を目指すことにしましょう) となると、当面の目標は、工具を調達することになる。 そのために、マミが目星をつけたのは、北に位置する基地のエリアだ。 どれほどの規模なのか、専門的なことは分からないが、戦車や戦闘機の整備のために、工具くらいは置かれているだろう。 幸いにも、位置関係から察するに、目と鼻の先にあるようだ。 マミはデイパックを背負うと、進路を北へと取って歩き始めた。 (それにしても……) 気になるのは、やはり先ほどの戦闘だ。 焦点となるのは、あの場で黄金の男と戦っていた、ワルプルギスの夜についてである。 (何故あの場所に、ワルプルギスの夜がいたのかしら?) 偶然で片付けず、原因を求めるとするならば、考えられる線は2つだ。 1つは、予めワルプルギスの夜が現れるであろう場所を予測し、そこに黄金の男を追い込んだという可能性。 そこそこ現実的ではあるが、実現が可能かと考えると、少々厳しいものがある。 ワルプルギスの夜の襲来は、予測できるような類のものではないからだ。 本当にふらりと現れて、本当にふらりと去っていく――少なくとも、噂では、そのように聞かされていた。 (あるいは) 考えられるのは、もう1つ。 事前にワルプルギスの夜の出現現場に立ち会い、捕獲して手なずけたという可能性である。 エンカウントに関してだけ言えば、当てもなくその影を探すよりは、よほど信憑性は高い。 問題は、それほどの魔女を捕獲し、自らの意に従わせるということが、本当に可能かということだ。 魔女を操るなどという行為は、間違いなく前代未聞である。 ましてや、相手は最強の魔女だ。そう簡単に手なずけられるとも思えない。 もし、それほどの困難を、あの女が成し遂げたというのなら、 (……考えたくもないわね) 思い描く最悪のビジョンに、思わず、首を左右に振った。 とにかく、まずは首輪を外すことだ。今は基地へ急ぐとしよう。 そう考えを切り替えて、少し歩みを速めた瞬間、 「――あっ」 曲がり角から現れた、1人の少女と目が合った。 ◆ 曲がり角の少女は、名を、小日向未来というらしい。 少し怯えていたところを宥めたマミは、一旦その場に留まって、彼女と対話を行っていた。 「もう大丈夫ですよ、小日向さん」 「うん……ありがとう」 手頃な段差に座りながら、未来が弱々しく呟く。マミもまた、彼女にならって隣に座った。 高校1年ということで、マミより年上だという未来だが、そこはやはり一般人だ。 いくらか落ち着いたとはいえ、その表情は暗い。 今でも状況が信じられず、いつ命を奪われるかもしれないことに、内心で震えているのだろう。 「……さっきね」 ぽつり、と。 不意に、未来が口を開く。 「男の人が……殺された時、あの場所に友達がいたの」 「お友達? 一緒に巻き込まれたということですか?」 「多分……」 声のトーンが、一段落ちる。 何ということだ。沸々と、マミの胸にこみ上げるのは怒りだった。 ルール上、このゲームでは、優勝したただ1人しか、会場の外に出ることができない。 すなわちあの主催者は、友達同士をわざわざ呼び寄せ、殺し合わせるように仕向けたというのだ。 元々惨いとは思っていたが、何と悪趣味なことか。 「大丈夫です、小日向さん」 言いながら、手を伸ばす。 スカートの上に置かれていた、未来の手のひらを優しく握る。 「私が貴方の力になります。未来さんも、お友達の方も、守り抜いてみせますから」 信じてもらえるかは分からない。 未だ魔法少女という身分を明かしていない自分の姿は、ただの生意気な中学生に映るかもしれない。 それでも、声をかけられずにはいられなかった。 何もしないわけにはいかなかった。 自分はこんな人達を守るために、正義の魔法少女を続けているのだから。 「………」 返るのは、無言だ。 それでも、無言の頷きだった。 今はそれでも構わない。控えめでも、意志を返してくれた未来に、マミはほっと息をついた。 「……そうだ、小日向さん。もしよければ、支給品を見せてもらえませんか?」 そこで当初の目的を思い出し、マミが未来に確認する。 「支給品を……?」 「ええ。この首輪を外せる道具がないか、探していたところだったんです」 人差し指で、自分の首元をつつきながら、言った。 もしかしたら、未来の支給品には、何か工具に使えるようなものでも入っているかもしれない。 仮にそうであったなら、わざわざ基地へ行く手間も省けるというものだ。 「……分かった」 一拍の間を置いて、未来がデイパックを肩から降ろす。 最初に出てきた支給品は、特にどうということはなかった。 しかし、続いて取り出された2つ目には、マミは大きく驚かされることになった。 「これは……グリーフシード!?」 未来の手のひらに収まっていたのは、黒い球形のアイテムだった。 魔女の亡骸、グリーフシード――場合によっては、新たな魔女を生じかねない代物でもある。 何故、これがここにあるのか。 やはり主催者達は、魔女と何らかの関わりがあるのだろうか。 先ほどまで抱いていた疑問がリフレインし、頭の中が混乱してくる。 「……マミちゃん?」 「あ、す、すみません……」 困惑するマミを現実に引き戻したのは、不安げな未来の声だった。 「あの、小日向さん。よければ、これを譲ってもらえないでしょうか?」 「? これ、首輪を外すのに使えるの?」 「そういうわけではないんですけど……ただ、これを持っていると、他の参加者に襲われた時に、少し有利になるんです」 疑問が尽きたわけではないが、これは捉えようによってはチャンスだ。 グリーフシードには、ソウルジェムの穢れを吸い取り、魔力を回復させる効果がある。 使用後のそれを、どう処理すればいいかは悩みどころだが、魔力残量の不安が解消されるのなら、荒事においては有利だろう。 殺し合いに乗った参加者と出会い、戦闘になる可能性も、残念ながら、ゼロではないのだ。 「……うん、分かった」 一瞬、訝しがるような顔をしたものの、未来はマミの提案を了承した。 グリーフシードを持った手を、胸の高さまで持ち上げる。 それを手のひらから受け取ろうと、マミが身を乗り出した瞬間、 「――ごめんなさい」 消え入るような声と共に、じわりと痛みが広がった。 ◆ 「……え……」 ぽたり、ぽたりと雫が落ちる。 暗闇の中にあってなお、月明を浴びる血溜まりは、鮮やかな赤色に輝く。 「どう、して……」 そこまで言い終えるのがやっとだったようだ。 ごほ、と咳込んだマミの口から、赤色が流れるのが分かった。 そのまま身体はバランスを失い、ばたりと前のめりに倒れる。 指先がかすめられたことで、グリーフシードとやらが道路に落ちる。 「………」 腹部からどくどくと血を流し、倒れ伏す巴マミの姿を、立ち上がった小日向未来だけが見下ろしていた。 「……ッ!」 凶器もそのままに、駆け出す。 突き立てたナイフを放置して、デイパックを力任せに掴みながら、未来はその場から逃げ出した。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいッ……!」 呪詛のように紡がれるのは、涙交じりの謝罪だった。 目元から透明な雫を落としながら、未来は掠れるような声で叫んだ。 こんなことは許されない――そんなことは分かっている。 きっとこの場にいる立花響も、喜びはしないだろうということも分かっている。 それでも、やるしかなかったのだ。 響のためにできることなど、これしか思いつかなかった。 (本当に……人を殺しちゃったんだ……ッ!) 今更ながら、罪を悔いる。 果たして、こんなことをしたところで、意味があったのかは分からない。 響に酷いことを言ってしまった償いが、これでできるのかどうかは分からない。 それどころか、今まで以上に、彼女を怒らせてしまうかもしれない。 だとしても、最早手遅れだった。 覆水は盆には返らない。こぼれた水は拾えない。 立花響を生かすために、巴マミを殺してしまった――その事実は、決してなかったことにはできないのだ。 「響……ッ!」 助けを請うような声音だった。 悲鳴を上げるように名を叫んだ。 どうしよう。私、人を殺しちゃった。 貴方に償いをしたいがためにに、やり方を間違えてしまったかもしれない。 であれば、一体これからどうする。 小日向未来はどうすればいい。 『――どうか、僕の話を聞いていただきたい』 東から聞こえる男の声が、無情に響き渡っていた。 【一日目・深夜/C-2 市街地】 【小日向未来@戦姫絶唱シンフォギア】 【状態】恐慌状態 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1 【思考】 基本:響を優勝させるために殺し合いに乗る……? 1:声のする方に行ってみる? 【備考】 ※第8話「陽だまりに翳りなく」にて、クリスと別れた直後からの参戦です ※巴マミが死亡したと思っています ◆ 『――僕もカウンセラーだ。人を助けることを願ってこの仕事に就いた。 いたずらに皆の不安を煽り、命を損なうこのゲームを、僕は絶対に許せないと思う』 「嘘だろ、おい……!」 佐倉杏子がそれを見たのは、未来がその場を去ってから、しばらくが経過した後だった。 市街地エリアに入るや否や、龍崎と名乗る男の声が聞こえてきて、さてどうするかと考えていた時のことだ。 何の気なしに視線を向けた、ちょうどその方向に、見覚えのある姿があった。 目にも眩い金髪の少女が、灰色の地面の上に倒れていた。 それもナイフの刺さった腹から、どくどくと血を流した姿でだ。 「マミッ!」 何が起きた? 何故こうなった? それらの疑問は後回しだ。 それが瀕死の巴マミだと察した瞬間、杏子は絶叫と共に行動に出ていた。 慌ててマミの元へと駆け寄って、屈む。 微かだが、ひゅうひゅうと、苦しげな吐息が漏れていた。意識は朦朧としているが、ギリギリ息はあるようだ。 「間に合えよ、畜生っ……!」 額に浮かぶ汗を拭い、傷口に刺さったナイフを握る。 「ぅ……ッ」 ぐっと力を込めた時、僅かに傷口に刃が当たった。 びっしりと脂汗の浮かぶ、マミの顔が苦悶に歪んだ。 「……このっ!」 許せよ、と胸中で呟きながら、傷口からナイフを一気に引き抜く。 てらてらと光る緑の刀身が、そのまま後方へと投げ捨てられる。 瞬間、閃光。 せき止められていた血液が、一気に噴き出すと同時に、杏子は己がソウルジェムを光らせた。 「く、ぉおおおお……ッ!」 がし、と両手を組んだ姿勢で、解き放つのは治癒の力だ。 左手の指先から放たれる、ソウルジェムの赤い光が、赤い血の流れを押し留める。 喉から絞り出すように唸りながら、杏子は懸命に魔力を手繰った。 精神に関与する力に秀でていたからか、肉体を治癒する類の魔法は、実は苦手だ。 そこへこれほどの重傷である。超常の魔術師と言えども、必然、表情が険しくなる。 (治れ! 治れ! 治れっ!) それでも、手を緩めるわけにはいかなかった。 たとえ力が及ばずとも、諦めるわけにはいかなかった。 少しでも気を緩めてしまえば、恐らくマミは今度こそ死ぬ。 同じ魔法少女である彼女の命は、永遠に失われることになる。 そんなことは断じて御免だ。 もう二度と、家族をいっぺんに喪った、あの時の想いを味わってたまるか。 「……さ、く……らさん……?」 はっ、と瞳が見開かれる。 視線を向ければ、その先で、開かれた金色の瞳が見える。 「マミッ! 治癒魔法だ! んなところでくたばるんじゃねえぞっ!」 あらんばかりの力を込めて、佐倉杏子は絶叫した。 ◆ 血濡れの学生服の隙間から、変色した素肌が覗く。 透き通るように白い肌は、刃を受けたその場所にだけ、痛ましい痕跡が残されてしまった。 「悪ぃな、あたしが下手くそだったばっかりによ」 その様を横目で見やりながら、申し訳なさそうに杏子が言う。 「気にしないで。貴方がいなかったら、傷跡どころじゃなかったわ」 それでも、傷の主――マミは、優しい顔をして笑うのだった。 小日向未来から受けた傷は、杏子の尽力もあって、無事塞ぐことに成功した。 とはいえ、杏子の未熟な治癒魔法では、傷を塞ぐことはできても、失われた血を増やすことはできなかった。 意識を取り戻したマミが、自ら行使した治癒魔法によって、ある程度は回復したものの、現在も軽度の貧血と、若干の衰弱に襲われている。 未来をすぐに追いかけず、元いた場所に留まっているのは、身体を休ませるためでもあった。 「……あった。これ、使って」 言いながら、マミが拾い上げたのは、未来から受け取ろうとしていたグリーフシードだ。 それをひょい、と放り投げると、杏子の右手がキャッチする。 「サンキューな。借りは後で返すよ」 何故ここにあるのかは、あまり深く考えるつもりはないらしい。 一拍だけ間を置いたのち、杏子は素直に礼を述べると、グリーフシードを指輪へと当てた。 苦手な治癒魔法を、それも全力で使った彼女のジェムは、相応の濁りを抱えてしまったはずだ。 命の恩人である彼女に、救いの手を差し伸べることには、何ら抵抗はなかった。 「近頃は素直なのね」 「うっせ。恩を着せられっぱなしなのが、気に食わないだけだっつーの」 ふふ、と笑うマミに対して、言い訳がましく杏子が返す。 刺のある返答にに見えるが、これでも一時期に比べれば、遥かにマシになっているのだ。 ここ最近の杏子の態度は、少し前よりも柔らかい。 家族の無理心中がきっかけで、荒んでしまった杏子だったが、少なくともその頃に比べれば、かなり素直になったと思う。 「ゆまちゃんのおかげかしら?」 きっかけとして考えられるのは、数日前に拾ったという連れ子の存在だ。 千歳ゆま。 魔女に両親を殺されたところを、杏子が救い上げた少女。 在りし日の彼女の妹・佐倉モモと、似通った年頃の女の子だった。 お互いに相手を想い合い、寄り添う杏子とゆまの姿は、とても穏やかで、温かかった。 「……ガラじゃねえけどさ。あんたの気持ちも、少しばかり、分かるようになってきたんだ」 かつり、かつりと靴音を立て。 言いながら、杏子がマミの傍へ歩み寄り、すぐ隣へと座りこむ。 「ガキの成長を見守って、一緒に生きてくってのも、悪くねぇかな、って思ってる」 「それはいい傾向ね」 ぽつり、ぽつりと呟く杏子に、静かに、マミが相槌を打つ。 「あんたは相変わらずの師匠風だな」 「あら? 気に障ったかしら」 「今更気にしてたらキリねぇよ」 赤毛の横顔に浮かんだのは、照れくさそうな苦笑いだ。 あの日道が別れた時には、こんな日が来るとは思わなかった。 昔、2人が師弟だった頃――友達だった時のように、語らうことができるとは、まるで思いもよらなかった。 千歳ゆまという存在が、止まった時間を動かしてくれた。 2人を再び引き合わせ、あの時止まってしまった時計の針を、再び進めてくれたのだ。 であれば、感謝すべきであろう。小さな小さな恩人に対して。 「……それで、マミを刺した奴は?」 ふと。 そこで、思い出したように、杏子がマミに問い掛けた。 マミもまた、その問いを皮切りにして、思考のスイッチを切り替える。 「ごめんなさい……どっちに行ったかまでは、分からないの」 「ま、そうだろうな。あの状態じゃ、んな余裕もなさそうだったし」 「でも……あの人、とてもつらそうだった」 思い返すのは、自分を刺した瞬間の声だ。 ごめんなさい――囁くようなその言葉には、罪悪の念が深々と刻み込まれていた。 目の前から逃げ出した時の顔は、ぼんやりとしか見えてない。 それでも、記憶の中の未来の顔は、ひどく狼狽していたように思える。 「そろそろ行くわ。小日向さんを止めないと」 彼女をあのままにしてはおけない。 きっと彼女は、今も罪悪感に苛まれ、苦悩の中にいるのだろう。 そんな苦しみを抱えた人間を、放っておくわけにはいかなかった。 「……あたしはできれば、面倒は御免こうむりたいけどさ……」 歩み出す背後で、杏子が言う。 ぽりぽりと頭を掻く音が、微かにマミの後方から聞こえる。 「でもまぁ、あのバラの女が気に入らねぇのは確かだ。 借りを返すにも、あんたと組んだ方が有利だろうし、とりあえず、一緒には行ってやるよ」 言いながら、杏子は勢いをつけて立ち上がると、グリーフシードをデイパックに放り込んだ。 「ありがとう、佐倉さん」 振り返り、にっこりと笑みを浮かべると、マミは感謝の言葉を口にした。 【一日目・深夜/C-2 市街地】 【巴マミ@魔法少女おりこ☆マギカ】 【状態】体力の消耗、ソウルジェムの穢れ(1割) 【装備】ソウルジェム 【所持品】支給品一式、ニューナンブM60(5/5)@現実、防弾チョッキ@現実、 ペガサス聖衣@聖闘士星矢Ω、ウィルナイフ@勇者王ガオガイガーFINAL 【思考】 基本:殺し合いを打倒し、集められた参加者を救う 1:杏子と行動を共にする 2:未来を止めたい 3:基地に向かって、首輪を外す道具を手に入れたい 【備考】 ※第四話「絶対に許さない」終了後から、第五話「そのために私はここにいる」開始前までの間からの参戦です ※主催者と魔女の関連性に対して、疑念を抱いています ※龍崎駈音(バラゴ)の言葉を聞き逃しました 【佐倉杏子@魔法少女おりこ☆マギカ】 【状態】健康 【装備】ソウルジェム 【所持品】支給品一式、ランダム支給品1~3、グリーフシード(使用済み)@魔法少女おりこ☆マギカ 【思考】 基本:殺し合いを打倒して、見滝原に帰る。他の参加者の救助には、やや消極的 1:マミと行動を共にする 2:首輪を外せそうな奴を探す 3:龍崎の放送について話すべきか? 【備考】 ※第五話「そのために私はここにいる」以前からの参戦です 【ニューナンブM60@現実】 警察官が用いるために開発された、日本製の回転式拳銃。装弾数は5発。 S W社のリボルバーを元に設計されており、近年は同社製の銃への移行が進められている。 【防弾チョッキ@現実】 チョッキ型のボディアーマー。拳銃程度の弾丸なら防ぐことができる。 マシンガンとかショットガンとかは勘弁してください。 【ペガサス聖衣@聖闘士星矢Ω】 天馬座の青銅聖衣。光牙が装着する。待機形態はペンダント型。 【ウィルナイフ@勇者王ガオガイガーFINAL】 獅子王凱の愛用するナイフ。彼の意志によって、自在に切れ味を変えることができる。 【グリーフシード@魔法少女おりこ☆マギカ】 魔女のモトであり、亡骸でもあるアイテム。 ソウルジェムの穢れを吸い取る性質を持っているが、穢れが溜まりすぎると魔女と化してしまう。 本ロワでは、最大値の3割分の穢れを吸い取ることができる。魔女化することはない。 Back 月夜の剣士 時系列順で読む Next 女王とカリスマ Back 月夜の剣士 投下順で読む Next 女王とカリスマ GAME START 巴マミ Next その手は誰がために GAME START 小日向未来 Next その手は誰がために Back 舐めてんじゃねえよ 佐倉杏子 Next その手は誰がために
https://w.atwiki.jp/onirensing/pages/209.html
アーティスト:T-BOLAN レベル:2 登場回数:2(レギュラー版第13回、第25回) 挑戦結果 浅岡雄也:成功(レギュラー版第13回)
https://w.atwiki.jp/jisakurowa2nd/pages/106.html
すれ違い通信、成功? ◆Y47IPLbgaw 草が一帯に繁茂する草原。 緑一色に染まった中に佇む男が一人。 その風貌は、金色と赤色という目立つ色に髪を染め、耳には銀のピアスを開けている。 更には目つきは獣の様に鋭く、その姿だけで間違いなく常人なら目を合わせるのを避けるだろう。 「チッ、調子に乗りやがって」 彼の名前は国分寺多聞(男子八番〈こくぶんじ・たもん〉)。古風な名前と反比例し、強者かつ変人揃いの高校の中でも最強と呼び名が高い不良である。 それもそのはず。 彼の父は有名な『鬼の国分寺』と呼ばれる柔道家であるからだ。 それゆえか、父からは嫌という程柔道を教え込まれている。 (まぁその父さんも母さんも、今は何処かの外国だろうが) ちなみに多聞の母の職業は老古学者である。 といっても有名ではなく、父と息子二人揃ってその事について忘れていたが、高校一年のたまたま出かけたとある外国にて、 『なんかありそうだから私ここ掘るわ』 と旅行そっちのけで掘り始めたところが、なんと白亜紀の恐竜の化石があったのだ。 しかもその恐竜の化石は白亜紀の他の恐竜の生活が詳しく分かる物であり、そのまま発掘への参加を余儀なくされてしまったのだ。 そしてその後は父がとあるヨーロッパ在住のオリンピックに何度も優勝している柔道選手の講師に呼ばれてしまい、多聞は日本で一人暮らしを始めてしまう事になってしまったのだ。 それでそんな二人の有名な親を持つ多聞だったがある日の事、不良グループの数人が多聞に絡んできてしまったのが彼を大きく変えた。 校舎裏にまで呼びつけられて、文句を言われていた時までは黙っていた。 だが不良グループの一員が、多聞を金属バットで殴ったのが悪かった。 『テメェ…人の体を勝手に傷つけて、入院させたらどうしようと思わねぇのか!』 …結果論で行くと、逆に怒った多聞が不良達を病院送りにしてしまったのだ。 (しかし、多聞も頭部を8針縫う大怪我をしたのだが) それ以降、彼は一気に校内で恐れられてしまったのだった。 生まれつきの目つきもあってか、なんとなく一般生徒をチラ見しただけで、その生徒が泣いて謝ってきたり、 中にはプリントを落とした生徒を手伝おうと声をかけたら逃げられて、何故か呼ばれた風紀委員と勝負を繰り広げる羽目になったり、 噂を聞いた琴浦という同学年の男とも戦ったりと、勝負を挑むのならば、必ずと言っていい程それを受けた。 だがしかし、多聞は喧嘩は嫌いである。 父から教えてもらった柔道を、いざというとき以外そう簡単に喧嘩に使う事は、父に対して失礼と考えるからだ。 無論、立場を弱い人をいたぶるカツアゲなんてする奴なんてもっと嫌い。 夜に人に迷惑をかけて走り回る暴走族も、嫌っている。 だからこそ、彼はなるべく人を避ける為に髪をわざと派手に染め、耳のピアスも穴を開けなくて良い様なタイプを付け、外見だけで威嚇出来る様な物にしたのだった。 無論、学業をおろそかにする事なぞ出来ない。 『質実剛健』をモットーとした父に育てられた多聞からしたら、学業は必要不可欠である。 日々売られた喧嘩で消えた授業を、独学での勉強に費やしているおかげか、テストでは毎回半分以上を取り無遅刻無欠席。 ついでに趣味は動物と遊ぶ事と読書という、『そんな不良で大丈夫か』と言われてしまいそうな男である。 だからそんな不良らしからぬ男が、国分寺多聞なのである。 「蝶野…絶対に、お前は許さねェ…絶対に!」 だからこそ、多聞は怒りに燃えていた。 残虐性に溢れ、人の命を弄び、『生徒』を守るべき役目である教師の職業を捨てた蝶野杜夫を、心の底から憎んでいた。 (テメェが俺らがあがく姿を見たいなら、お前の言う通りあがいてやるよ。 でもな、蝶野。そのうちテメェの面を原型留めない程に殴ってやる) ―――だから、覚悟しとけよ。馬鹿ヤロー。 そう思いながら、蝶野の醜く笑う顔を思い浮かべながら、多聞は高々と、夜空へと拳を突き上げた。 反抗の意志を貫くが如く、夜空を突き破るかの様な拳だった。 「…てか、そうやったとはいえここに居ても何も始まんねぇし…動くとすっか」 そう呟いて高らかに上げた拳を静かに下ろし、多聞は派手な赤色と金色の髪を掻きながらも歩みを進めた。 ◇◆◇◆◇◆◇◆ 「だーれもいねぇな…」 と、少し歩いてみた多聞であったが、何故か生憎、周りには誰一人とも居ない。 いや、多聞としても誰かに会った瞬間に殺されるなぞ決意を固めた直後としては、あまりにも腑抜けすぎるのだが。 (ま、流石にそんなアホみてぇな事はねぇだろ…と信じたいが) そんな風になったら、ギャグ以外の他でもない。 ―――もしそれで死んだら、安佐蔵と最強堂から笑われる覚悟しなきゃな。 と一人で勝手に思いつつ、ふと苦笑いが浮かんだ。 「しかし、こうも誰も居ないのもおかしいよな…俺、呪われてるのかなぁ」 「多分そうじゃない?ほら、キミ、案外馬鹿みたいだし…」 「そうだよなぁ…俺、結構頑張ってると思うんだけど」 「ていうかさ、もしかたらそんな風に殺し合いに反抗しようなんて、キミだけなんじゃない」 「そんな事言うなよ…大体周りには俺しか…ふぁ?」 妙に抜けた声を出してしまった。 今確実に自分は誰かと話していた。 気付くのが遅い多聞も多聞だが、目を見開いて、誰なのかを知る為に、後ろを振り向いた。 「やっほー」 そして振り向いた多聞のすぐそばには、髪を纏めてお団子頭にしている問芒操(女子十三番〈といのぎ・みさお〉)の姿があった。 やけに近かったので、多聞は少し仰け反ったが、睨む様にして、突如として自らと会話した操へと問い掛けた。 「問芒…どういうつもりだ?」 「どーゆーつもりだって…尾行?(笑)」 「…わざわざ【かっこわらい】って言うヤツ、初めて見たぞ…」 真剣に聞いた所為でか、操のやけに軽い答えに頭を抱えて突っ込む多聞。 一方の操は、どこからか取り出したかも分からない様な菓子パンを貪る。 「はむはむ…あー、一応言っとくけどさ。殺し合いなんて馬鹿馬鹿しくてやる気ないから。キミは?」 「お前と同じだ。生憎だが、あんなオッサンにどうこうされる訳にはいかねェ…」 「はむはむ…かっこいーじゃん。多聞クン」 「名前、分かってたのか」 「勿論!その目立つ頭してりゃ、誰だってキミって分かるよ」 「っせぇよ」とやや拗ねながらも、多聞は菓子パンを食べおわった問芒の瞳を改めて見る。 純粋な瞳が、こちらに敵意を無しに向けられている。 多聞には分かる。 これまで幾度と喧嘩を受け付ける度に相手に共通していた、人それぞれの『敵意』が。 そして彼が今現在一番憎む蝶野杜夫からは、それが多く感じられた。 ただ、憎悪とも殺意とも読み取れない。 なんとも言いづらい、『敵意』が自分達に向けられていたのだから。 (と、なると…一応問芒には敵意は無いって事にしとっか…) 「問芒、お前これからの予定無いなら、ちょっと付き合わないか?」 「え、別に良いけど…何処に行くの?」 「あ?何処に…って。何処にも行かねぇで行動をだな…」 「ダーメ!それはダメだよ!多聞クン!地図ってものがあるんだからさ」 と、操がまたこれも何処から出したか分からない様に、地図を取り出す。 丁寧に折り畳まれている地図を開くと、問芒は指でなぞりながら自分達の居る場所を探す。 「…えーと…さっき操が来た道を考えると、ここB-7らしいね… ここから近い施設は多いけど一番良いのは診療所かな。多聞クンはどうかな…?」 「お前すげぇな…地図とか何処で見つけたんだ?」 「最初からディパックの中にあったよ?…もしかして見てないの」 「なっ!?ち、違う!み、見たんだからな!ただ、小さくて気付かなかっただけだ!」 「嘘バレバレじゃん…」と操は心の中で静かにそう思った。 一方の多聞はまだやけにテンパっているが、操としてはどうでもいい。 「とにかく!多聞クンが提案したのが『同行』なら、操は『行動』の提案があるはず!そのまま慌ててるんなら、れっつらごー!」 「や、やめろ!襟を掴むな!くそ、馬鹿力にも程があるだろお前ぇぇぇ!」 ◇◆◇◆◇◆◇◆ ごめんね多聞クン。 操、一つだけまだキミに言ってない事があるんだ。 あのね、操ね。 本当はね、人間じゃないんだよ。 色々あって他人に体を改造された、改造人間。 だから、最初は『人間』じゃないから、キミ達普通の『人間』を殺してもいいかなー、って思ったんだ。 クラスメイトでも、正当防衛は成立するかな、なんて考えて。 …だからさ、キミを最初、殺そうとしたんだよ? 操に渡された武器がアイスピックでね。 後ろ姿を見つけた時は、油断した隙に殺そうって思った。 でも、無理だった。 ニーソに隠しておいたそれを出す直前に、キミがじろっと操を見たんだよ? そしてそれは、操を信じきった目をしてたんだよ。 そこでね…操、戸惑ったんだ。 でも、やっぱりそのアイスピックを取り出そうとした瞬間に、操気付いたの。 ―――あぁ、操…まだ人間らしいじゃん。 …だからさ、だからさ多聞クン。 操はキミに助けられたんだよ? 操はキミが見てくれたから、人間らしさを保てたんだよ? だからね、多聞クン。 操も、君と一緒に行かせてほしいんだ。 だから、それがせめてもの操に出来ること。 だからどうか見ていて。 キミを信じる、操の瞳を。 【B-7 草原/一日目・深夜】 【男子八番:国分寺多聞】 【1:俺(ら) 2:お前(ら) 3:あいつ(ら)、○○(名字呼び捨て)】 [状態]:健康、蝶野に対しての怒り [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品 [思考・状況] 基本思考: 蝶野杜夫を殴る為に行動する 0:…もう抵抗は諦めた 1:戦闘はなるべくしたくない。 2:よかった、荷物の中身確認してない事バレてない。HAHAHA。 3:…どうせなら診療所で隠れて見るか… 【女子十三番:問芒操】 【1:操(達) 2:君() 3:皆、○○クン(下の名前)】 [状態]:健康 [装備]:アイスピック(ニーソの下に隠したまま) [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本思考: 国分寺多聞とともに行く。 0:一応改造された体だけど、大丈夫かな。 1:診療所だったら薬あるかもしれないしね~♪ 2:…多聞クン、嘘付くの下手すぎ。 投下順で読む Back 機獣咆哮 Next あたしが殺した(前編) 時系列順で読む Back 汚れなき殺意 Next 機獣咆哮 GAME START 国分寺多聞 025 心のかたち人のかたち GAME START 問芒操 025 心のかたち人のかたち
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/7376.html
autolink() VR/W22-057 カード名:すれ違う心 れい カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:7500 ソウル:1 特徴:《鍵》?・《謎》? 【自】チェンジ [② 手札を1枚控え室に置き、このカードを思い出にする]あなたのクライマックスフェイズの始めに、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「黒騎 れい」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。 ……私は一人でいい レアリティ:U illust. 13/06/21 今日のカード。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 黒騎 れい 3/2 9500/2/1 赤 チェンジ先
https://w.atwiki.jp/sureden123/pages/6.html
えっと、、、ここではすれちがい伝説について、基本的に日記などにあることをまとめてあるページです。 ほぼ情報がありません。(ゴメンナサイ) 1編 そういえば最初はいざないの砦でしたね。 入口(1匹)と地下1階(2匹)にいるゴーストは、2周目以降だと、レベル7勇者ならゴーストを一発で倒せます。 1周目ならレベル6かレベル7ぐらいなら一発で倒せます。 ゴーストは2にも出てきますが、必ず盾を持っています。体力は10くらいだったと思います。 地下2階にいるブルーゴーストは赤が弱点で、青は無効です。体力はレベル7勇者がクリティカルなし3発で倒そうとしても、倒せません。25くらいなのでしょうか?もしかしたら1週目なら倒せるかも、、、。(3発当たればの話だが) 次はゆううつの洞窟でしたね。 ここで盾が登場します。 入口のゴーストが黄色の盾を持っています。 そのゴーストを倒すには、赤や青、紫の魔法で倒すこともできるし、黄色の勇者が盾を壊して、あとは普通に攻撃して倒す方法があります。あと、魔法のダメージを減らすこともできます。 (さすらいの勇者が持ったほうがいいような、、、。) 西(?)に、ちょっと頑丈な敵がいた気がします。 それがよろいゴーストです。 剣のダメージを減らしてしまうちょっと厄介なやつです。魔法のダメージは変わらないのでレベル1なら魔法を使うのもありでしょう。 東(?)にでかいゴーストがいましたね。(たしか) それがブラッドゴーストです。 こちらは青が弱点で、赤は無効です。 少し体力が多いので、長期戦を覚悟したほうがいいかも。 出口は、ブルーゴーストとよろいゴーストだった気がします 次がげんえいの塔です。 入口には、ゆううつの洞窟出口と同じ敵ですが、ブルーゴーストが水色の盾を持っています。 壊すには魔法で倒すか、水色の勇者が盾を壊して、そのまま倒す方法があります。 あと、こちらも魔法のダメージを減らしでしまいます。 1階はブラッドゴーストで前回のと変わりないので省略します。 2階はよろいゴーストと同じく、ちょっと頑丈な敵のよろいデーモンが出てきますが、体力が増えただけなので省略。 3階はよろいゴーストとよろいデーモンがいますが、ステータスは変わらないので省略。 4階はよろいデーモンが2匹いますが、戦闘の前にしなければいけないとがあります。 やみの部屋になっていて、手も足も出ない人もいたのでしょうか?? 白の勇者が解除してくれます。でも、白の勇者ってなかなか出ないよね、、、私も苦戦しました。 運試しにさすらいを雇いまくって、出るまでゲームコインを使うのも悪くはない、、、かも。 最上階にはよろいまおうがいます。頑丈なのと、よろいデーモンより体力が多いだけなので省略。 そして倒したらクリアかと思ったら、、、。 ブッブー!ばーつ!ふせいかーいデース ラストゴーストが現れます! めちゃめちゃ体力が多いだけで頑丈ではないため、斬って斬って斬れば、いつか倒せます。ガンバレ! 倒すとクリアです。1周目は王さまのぼうし、2周目はさいごのぼうしが手に入ります。 さいごのぼうしはラストゴーストがかみついているぼうしです。 まずはここまで。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4395.html
一 俺がそれについて認識する以前より、実際の所は俺以外の人間はみなそうだと認識していたようだ。 俺はその事について確たる証拠は持っていなかった。自信だけが先走って、思い込みに走っていただけにすぎないのだ。 若さゆえの過ちではすまさない。罪である。罰を伴う罪である。 その事を説明するにあたって、遠回りな言い回しや、小難しい形容詞などは必要無いはずだ。 無いのは自信だけだ。 今の透き通った視界なら、見えないものはない。盲目だったのだ。 砕かれた自信が再び治る事は無い。安易な過信が自信を崩し、崩れた自信が俺を崩した。 盲目の人間が突っ走り、自ら硬い壁に突き当たり怪我をしたというだけだ。 ああ、馬鹿ものさ。涙も涸れるほどの、馬鹿ものさ。 「もう、だめだな」 こうしている間にも時は流れ続け、傷口は開いてゆく。時も見放した癒えぬ傷だ。 自己憐憫に陥った事による自己嫌悪さえもわかない。末期だ。 するりと回された腕は暖かかった。 1 その事を今、分析する事はいくらでも出来るだろう。 それは自分の事なのだから、容易に決まっている。 動機にしても、その時の思考も、全て思い出し分析する事は容易なんだよ。 繰り返すようだけど、自分の事を自分以上に知ってる人間はいないからね。 だからこそ、自分を縛り付ける人間は自分以外の誰にもいないんだ。 厄介な機能だと思うが、僕は人間の持っている機能で一番慎ましいものだと思っててね、嫌いにはなれない。 だから僕は君の事を嫌いにはならないよ。哀れにも思わない。 君も言っている通り、なんら難しいことは必要ない。 「残念だったな」 それだけさ。 本来ならそれだけで済む事なんだ。君が悔やんだってしょうがないし、何より意味がない。 きりがないんだよ。 だから、誤魔化してしまえばいいんだ。 二 妄想がこびりついた体じゃあ誤魔化すこともままならないさ。 2 妄想? 妄執だね。過去への妄執なんてものほど非生産的なものはない。 自己満足を得られたとしても、時間が経ちすぎたろう。もう、目を背けてしまえばいいんだよ。 君にとって、それが価値ある事だとしよう。 しかし、現実問題それはもう目を背ける事しか出来ないんだよ。 君が経てきた数多くの出来事のように、一つの過去としておけばいいんだ。 そんな簡単な事さえも許さないのは君のなんなんだ? 罪悪感なんて高潔なものじゃないよ。 プライドさ。 それさえ、という安っぽいプライドが君を邪魔して、貶めているんだ。 「無意味だよ」 三 「そうかもしれないな」 3 簡単に認めるのもプライドを守るための手段でしかない。君は何も納得しようとしていないよ。 綺麗な思いを守るためだけに自分を汚している。状況は悪化する一方なんだよ。 虚構だったと思えばいいんだ。 虚構の中で生きる人間にどれだけの価値と意味がある? 何も無いんだよ。消えてしまうものは数あれど、生まれる物は何一つ無い。 君は記憶を手で掴むことが出来ない。抱くことも出来ない。 記憶という虚構は綺麗なだけで奥行きも温もりもないんだ。 自分の作り出した空想の一部になるだけなんだ。 わかるかい。今君は空想の中で生きているんだ。 もう、十分生きたろう。 そろそろ、死ねよ。 四 死にたくない。 4 なあに、僕も死のうと思っていたところだ。一人よりかは心細くは無いはずだ。 死に時を計らうのは死に場所を探すよりも大変だ。だが、僕は今が無難だと考えるよ。 ベストな時期なんて、無いからね。思い立ったときがどんなに最悪の状況だったとしても、最悪な時期はないんだ。 最初から自信のある人間なんていないさ。崩れても積みなおせば良い。時間はそのためにある。 でもこのままじゃ時間はなくなる一方だ。 さぁ、早く死のう。死んだら楽になれるんだ。 いや、むしろ頼むんだ。 君が死んでくれれば、その虚構に生きてた僕も死ぬんだ。 一歩踏み出した先が崖であっても、どんなに傷ついても、最後には地面が受け止めてくれるから落ち続ける事なんてない。 二人なら、庇いあう事だって出来る。 キョン。君と死ねるなら僕は本望さ。 決
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1403.html
「・・・・なんというか、面倒な事になりましたね。また随分と」 「・・・チクショウ、遙のバカ野郎ぉ・・・・」 クラブハンド・フォートブラッグ 第二十三話 『すれ違い』 「で、本気で相手していいんですか?」 今日起きた遙の策略を話し終えると、サラはそういった。 本気で・・・いやいや・・・でも。 「それは・・・」 「手加減しませんよ。砂漠ステージですし」 私の言葉を待たずにサラは言う。 ・・・っていうかなんか怒ってる。 「あの、サラ? もしかして怒ってる?」 「もしかしなくても怒ってます。全く、そのハルカと言う友人は恐ろしい人だ。このわたしに負けろと言っている様に見えて、その実本気の勝負を期待しているようにしか思えない」 ・・・あの、サラさん? 言ってる意味がよくわからないんだけど? 「つまるところはですね。他のステージなら多分わたしは負けたでしょう。しかし砂漠ステージならわたしは絶対に負けない。負けたこともない。勝率100%は伊達じゃないですし。でも今の状況なら? 負けなければハチヤは面子丸つぶれです。・・・全く、非常に不愉快だ」 ・・・いまいちよく判らない。 「要するにハチヤに告白させるには勝率100%を捨てなければいけないんですよ。わたしの唯一の誇りだったのに」 「あの・・・だったら倒しちゃってもいいのよ? あとで私の方から言えばいいんだし」 「それじゃダメです。ここで問題とするべきは『ハルナがハチヤに申し込んでしまった』という事実。これはすなわち『あたしに告白したいならこのあたしを倒してからにしな!』と挑発したのと同義ですよ。こんな状態でハチヤ倒して告白するのって・・・どんなもんでしょうね?」 「・・・言いたいことは判ったけど、あんまり告白告白言わないでよ・・・・恥ずかしいじゃない」 しかし・・・これは、その、なんと言うか。 もしかして板ばさみって奴なのでは? 「・・・今回限りは、私の独断で動きます。正直、今の状態では如何とも・・・」 サラはそう重く呟くと、バイザーを下ろしてクレイドルに寝転がってしまった。 話しかけようとしたけど、私はそれをやめた。 「・・・・・・」 八谷が私に告白するには、サラが負けなければいけない。 でも・・・私はもうサラが負ける姿なんて見たくないのだ。それも砂漠で。 私は・・・サラに何て言えばいい? 負けろ? 勝て? どっちもいえるわけがない。 でもそれ以前に・・・・サラはどうすればいい? 答えは・・・でそうになかった。 「・・・・というわけなんだけど」 「随分無茶なはなしだなん。あのサラやんに砂漠で勝てとか・・・今のままじゃ土台無理なのだ」 ハチやんの話をきいたあたしは溜息をついた。 なんてーか、絶対なんかこんがらがるのわかっててやったとした思えないのだ。 「そこを何とかできないかな。今回の僕はかなり本気だぜ?」 そういってハチやんはあちしを見つめてくるし。 この分だとサラやんの苦悩なんてわかってないだろうけど、まぁ知る必要は無さそうだし教えなくてもいいかなん? あちしは全力出せればそれでいいわけだし・・・・でも。 「秘策・・・ないわけじゃないのだが・・・・ハチやん、秘策を教える前に一つ教えて欲しいのだ」 「ん?」 「ほんとーにナナやんのこと好きなのか?」 「・・・・・」 「そりゃあたしはハチやんの神姫だ。神姫はオーナーに仕えるものだってのも承知の上。でも今回ばかりは幾らあちしでもわりとマジだぜ。その位勝つのは難しいし、なによりサラやんは結果がどうあれ本気で来るのだなん。そのくらい、サラやんにとって勝率100パーセントってのは重いものなのだ」 ・・・・その100パーセントは、ナナやんとサラやんの大事な誇りだから。 「お前にそれを打ち破るだけの気持ちがあるというのなら、あたしは全力を出す。もしないというのなら・・・」 「あるよ」 あたしの問いに、ハチやんは即答した。 「サラちゃんを砂漠ステージで倒すって事が、どういう意味なのかちゃんと判ってる。それがサラちゃんを傷つけるかもしれないってことも」 そういいながら、ハチやんは椅子から立ち上がってあたしを見下ろす。 「でも、それでも、自分の気持ちに嘘は、つきたくない。あんなもやもやした気分は、もう御免だ。僕は、七瀬の事が好きだから」 ・・・多分あたまのなかで言葉を一つ一つ選んでるんだろう。 たどたどしい言葉遣いだった。 「だから・・・マイ。僕に力を貸してくれ」 そしてハチやんは机の上のあたしに向かって、深く頭を下げた。 そのまま頭を上げる気配はない。あたしの言葉を待っているんだろう。 「・・・・凄い回転のドリルたくさんと、音で居場所がわかるやつ」 「え?」 「凄い回転のドリルたくさんと! 音で居場所がわかるやつ!! 勝ちたかったら耳そろえてとっとと準備するのだ! あと砂避けゴーグルに真っ赤なマントもよこすのだ!! 一個でも欠けたら勝ってやらないんだからな!!」 全く、ハチやんはあちしがいないと何にも出来ないんだからなん。 ここはネコとして一肌脱ぐべきなのだ! 「マイ・・・ありがとう」 「うるせぇとっとと準備するのだ! あと他にはだなん・・・・・・・・・・・・!」 素直じゃないのはナナやんだけじゃないのかもなん? 戻る進む